近畿大学 理工学部 総合型選抜の入試概要
学部(募集要項) | 理工学部 | |||||||||
学科 | 理学科 | 生命科学科 | 応用化学科 | 機械工学科 | 電気電子通信工学科 | 社会環境工学科 | エネルギー物質学科 | |||
コース等 | 数学コース | 物理学コース | 化学コース | |||||||
入試方式 | 総合型選抜 | |||||||||
詳細な方式 | ||||||||||
募集人数 | 30(全学科合計) | |||||||||
出願資格 | 評定 | <高等学校卒業者> 第1学年から第3学年修了時までの「全体」の学習成績の状況が3.0以上の者。 <高等学校卒業見込者> 第1学年から第3学年1学期終了時まで(2学期制の学校で第3学年前期までの記載ができない場合は、第2学年終了時まで)の「全体」の学習成績の状況が3.0以上の者。 かつ、各学科、コースの定める条件を満たすこと(その他を参照)。 | ||||||||
外国語資格 | ||||||||||
専願 | ||||||||||
その他 | 以下の(1)、 (2)のいずれも満たすこと。 次の❶~❸のうちいずれか1つを満たす(証明できる資料のコピーを出願時に提出)。 (1)❶高等学校における「数学」の学習成績の状況が4.0以上である。 ❷数学検定2級以上を取得している。 ❸SSHなどにおいて優れた研究成果がある。 (2)オープンキャンパスにおける数学コースのオープンラボまたは研究室公開に参加した経験がある。 | 「数学」、「理科(物理基礎・物理)」の学習成績の状況がいずれも3.5以上であること。 | 以下の(1)、 (2)のいずれも満たすこと。 (1)「理科(化学基礎・化学)」の学習成績の状況が3.5以上である。 (2)化学に関連するクラブに所属し、研究発表などの経験がある。 | 「理科」、「数学」、「英語」の学習成績の状況がいずれも3.5以上であること。 | 「理科(化学基礎・化学)」、「数学」、「英語」の学習成績の状況がいずれも3.5以上であること。 | 以下の(1)、 (2)のいずれも満たすこと。 (1)「数学」および「理科(物理基礎・物理)」の学習成績の状況がいずれも3.5以上である。 (2)自然科学分野(数学、物理)を活用した、機械工学分野(力学、エネルギー、設計、ものづくり、材料、ロボット、自動車、航空宇宙などに関連するもの)での活躍実績あるいは高度な資格・技能がある。 | 以下の(1)、 (2)のいずれも満たすこと。 「数学」、「理科(物理基礎・物理)」の学習成績の状況がいずれも4.0以上である。 電気電子通信工学に関する活躍実績あるいは高度な資格・技能がある。 | 「数学」および「理科(物理基礎・物理)」の学習成績の状況がいずれも3.5以上であること。 | 以下の(1)、 (2)のいずれも満たすこと。 (1)「理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の3組のうち、いずれか)」の学習成績の状況が3.5以上である。 (2)エネルギーについての話題(たとえば、「発電技術と物理学」、「化学とエネルギー」、「生命のエネルギー」など)について、以下の❶~❸のいずれかを通じて、探究した経験がある。 ❶オープンキャンパスにおけるエネルギー物質学科の企画への参加 ❷高等学校等でのグループ活動 ❸公共施設等の見学をふまえた自主的な調査活動 | |
出願資料 | 入学志願書 | |||||||||
志望理由書 | ○ | |||||||||
エントリーシート | ||||||||||
推薦書 | ||||||||||
自己推薦書 | ||||||||||
活動報告 | ○ | |||||||||
調査書 | ○ | |||||||||
外国語資格 | ||||||||||
その他 | 自己紹介書、資格・検定・技能などの証明書 | |||||||||
試験内容 | 面接 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
小論文 | ○ | |||||||||
プレゼン | ○ | ○ | ||||||||
GD | ○ | |||||||||
外国語試験 | ||||||||||
筆記試験 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
その他 | 講義(約45分)を行った後、その内容に関連した課題(約45分)を課し、評価します。 | 「物理基礎」・「物理」の筆記試験 | 「化学」に関する講義(20分)を聴講し、講義に関連した筆記試験(40分) | 「生物基礎」・「生物」の筆記試験(60分) | 「化学基礎」・「化学」の筆記試験(60分) | 「数学」や「物理」の基本的な知識に基づいた思考力についての口頭試問(面接)(約30分) | 「数学」や「物理」の基本的な知識およびその知識に基づいた思考力についての口頭試問 | 「活動報告書」についてのプレゼンテーション(約15分) | 「活動報告書」に記載された内容についてのプレゼンテーション(5分)およびディスカッション(25分) | |
出願期間 | 9/1-9/8 | |||||||||
試験日 | 書類審査を経て、2次試験:10/11 |
近畿大学の概要
建学の精神
実学教育と人格の陶冶
真の「実学」とは、必ずしも直接的な有用性を志向するだけではなく、その事柄の意味を学び取ることを含む。現実に立脚しつつも、歴史的展望をもち、地に足をつけて、しなやかな批判精神やチャレンジ精神を発揮できる、創造性豊かな人格の陶冶を志向するものである。
沿革
近畿大学は、1925年(大正14年)創立の大阪専門学校と、1943年(昭和18年)創立の大阪理工科大学を母体とし、1949年(昭和24年)の新学制により設立された私立総合大学である。
創設者であり初代総長の世耕弘一は、「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」を教育理念に掲げた。世耕は、自らの苦学の経験と政治家としての歩みを経て、「すべての日本人に高等教育の機会を」という理想のもと、総合大学としての近畿大学の礎を築いた。
1949年の設立当初は理工学部と商学部を設置し、その後も順次学部を増設。1950年に法学部と短期大学部、1954年に薬学部、1957年に通信教育部、1958年に農学部、1959年に工学部、1966年に第二工学部(現・産業理工学部)、1974年に医学部、1989年に文芸学部、1993年に生物理工学部、2010年に総合社会学部、2011年に建築学部、2016年に国際学部、2022年に情報学部を開設し、発展を続けてきた。
現在では、15学部49学科、大学院11研究科・1学位プログラムを有し、17の研究所、2つの短期大学部、18の併設校園、2つの総合病院を設置するなど、日本屈指の私立総合大学に成長している。学生数は約3万人、卒業生は55万人を超え、各界で活躍している。2025年には創立100周年を迎えるに至った。
教育の目的
創立者である世耕弘一が唱えていた、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」を、そのまま教育の目的としている。
近畿大学 理工学部の学部概要
特色
■理学科 数学コース
◇応用数学までの体系的な学修
代数学・幾何学・解析学などの純粋数学に加え、グラフ理論や暗号理論などの応用数学も学ぶ。科学技術の基礎から現代社会の課題解決に至るまで、幅広い数学的知識と応用力を身につけることができる。
◇対話型・少人数制の教育体制
1年次から少人数制のゼミや対話形式の講義を実施。教員との密なコミュニケーションを通じて、理解度に応じた丁寧な指導を行い、論理的思考力や問題解決能力を養う。
◇教員志望者への実践的なサポート
3年次には、教員志望クラスにおいて、上級生が下級生の演習を補佐する制度がある。これにより、教育実習を想定した実践経験を積み、指導力を高めることができる。
◇多彩な進路と高い就職実績
卒業後は、教員や大学院進学をはじめ、情報通信業、金融・保険業、公務員など幅広い分野で活躍。論理的思考力と問題解決能力が高く評価されている。
◇取得可能な資格
所定の単位修得により、高等学校教諭一種免許状(数学・理科・情報)、中学校教諭一種免許状(数学・理科)、図書館司書などの資格取得が可能。教育現場への進出も支援している。
■物理学コース
◇自然法則の体系的理解と応用力の育成
力学、電磁気学、量子力学、統計力学などの基礎科目を通じて、自然現象の根本原理を体系的に学ぶ。これにより、未知の問題に対しても原理から出発して解決する力を養成する。
◇実験・演習を重視した実践的カリキュラム
「基礎物理学実験I・II」や「計算物理学」などの科目を通じて、実験技術やデータ解析能力を身につける。また、演習科目を併設することで、理論と実践の両面から理解を深める。
◇最先端分野へのアプローチ
「素粒子物理学」「宇宙物理学」「現代物理学」などの科目を通じて、物理学の最前線に触れる。これにより、物性から宇宙まで幅広い分野への応用力を養成する。
◇教員志望者への手厚い支援
中学・高校の「理科」「数学」、高校の「情報」の教員免許取得が可能なカリキュラムを整備。教職教育部やキャリアセンターと連携し、教員採用試験対策講座などを実施している。
◇多様な進路と高い進学率
卒業生の2~3割が大学院に進学し、研究者や専門職として活躍。また、情報通信業、製造業、建設業、サービス業、公務員など、幅広い分野への就職実績がある。
■化学コース
◇化学の基礎から応用までを体系的に学修
1年次から専門科目と実験を通じて、無機・有機・物理・分析化学などの基礎を学ぶ。さらに、環境化学やグリーンケミストリーなどの応用分野にも対応し、幅広い化学の知識と技術を習得する。
◇実験・演習を重視した実践的な教育
化学実験I〜Vを通じて、物質の合成・反応・分析・構造決定・物性測定などの技術を習得する。また、演習科目や基礎ゼミでの発表・討論を通じて、思考力や表現力を養う。
◇教員志望者への手厚い支援
中学校・高等学校の理科・数学・情報の教員免許取得が可能であり、教員採用試験対策講座などのサポート体制も充実している。
◇多彩な進路と高い進学率
卒業生の30〜40%が大学院に進学し、研究開発などの分野で活躍している。また、食品メーカー、製薬会社、情報通信業、公務員、教員など、幅広い分野への就職実績がある。
◇取得可能な資格
所定の単位を修得することで、毒物劇物取扱責任者、高等学校教諭一種免許状(数学/理科/情報)、中学校教諭一種免許状(理科/数学)、図書館司書などの資格を取得することができる。
■生命科学科
◇生命科学を体系的に学修
「生命体を構成する物質の性質や作動原理」「生命体を取り巻く環境と生体応答システム」「医薬応用の観点から考える生命科学」の3つを学習の柱とし、ゲノムから環境や生命倫理まで幅広い分野を網羅している。
◇実習重視のカリキュラム
1年次から3年次まで各学年で実習科目があり、生命科学に関連する実験技術の理解と習得を目指す。また、2年次の早期に最先端の研究体験ができる「アドバンストリサーチ」など、実践的な教育が充実している。
◇多彩な専門科目と資格取得支援
分子生物学・ゲノム解析・バイオ技術などのバイオサイエンス科目に加え、医学概論・薬理学・病理学・公衆衛生学などの医療系科目も豊富である。また、食品衛生学・食品化学・栄養学などの食品衛生関連科目も選択でき、所定の単位を取得することで、食品衛生管理者および食品衛生監視員の資格が得られる。
◇幅広い進路と高い就職率
卒業後は、製薬・化粧品・食品などの製造業、環境・医療・情報通信系など、多彩な分野で活躍できる。また、公務員や教員のほか、大学院への進学者も多く、高い就職率を維持している。
◇取得可能な資格
所定の単位を修得することで、食品衛生管理者、食品衛生監視員、高等学校教諭一種免許状(理科)、中学校教諭一種免許状(理科)などの資格を取得することができる。
■応用化学科
◇幅広い応用領域に対応する教育体系
物理化学、無機化学、有機化学、高分子化学などの基礎から、医学、薬学、農学、食品化学などの融合領域まで、応用化学の多様な分野を体系的に学ぶ。これにより、ミクロな分子レベルから地球規模の環境問題まで、幅広い課題に対応できる化学技術者を育成する。
◇実験重視の実践的なカリキュラム
1年次から4年次まで、段階的に応用化学実験I〜VIを配置し、実験を通じて化学現象の理解を深める。特に3年次には、学生が自ら実験をデザインし課題解決に取り組むProject-Based Learning(PBL)を導入し、自立・自発的な学習を促進する。
◇先端技術への対応と社会的課題への貢献
ナノテクノロジーやバイオテクノロジーなど、最先端の合成・材料技術に関する学習・研究を行い、社会の技術革新に貢献できる技術者を育成する。また、環境工学やエネルギー工学などの科目を通じて、地球温暖化やエネルギー問題などの社会的課題に対する理解と対応力を養う。
◇多彩な進路と高い進学率
卒業生の約半数が大学院に進学し、研究者や専門職として活躍している。就職先としては、製造業(資生堂、大塚製薬、住友化学など)、情報通信業、卸売・小売業、公務員・教員など、多岐にわたる分野での実績がある。
◇取得可能な資格と技術者認定制度への対応
所定の単位を修得することで、毒物劇物取扱責任者、高等学校教諭一種免許状(理科)、中学校教諭一種免許状(理科)、図書館司書などの資格を取得可能である。また、JABEE認定を受けており、技術士資格試験の一次試験が免除され、「修習技術者」の資格が取得できる。
■機械工学科 機械工学コース/知能機械システムコース
◇基幹6分野を中心とした体系的な教育
「材料力学」「機械力学」「熱力学」「流体力学」「材料工学」「制御工学」の6分野を基礎として、講義・演習・実験を組み合わせたカリキュラムを編成し、機械工学の基礎から応用までを体系的に学ぶ。
◇実践的な設計・製図教育
3D-CADを用いた設計・製図教育を重視し、手書きから3D-CADによる製図まで一貫した技術を習得することで、実践的な設計能力を養成する。
◇国際的に通用する技術者の育成
JABEE(日本技術者教育認定機構)認定のカリキュラムを通じて、国際的に通用する機械技術者の育成を目指し、自然科学や情報技術などの工学的基礎知識と最先端の機械工学に必要な専門知識を習得する。
◇多彩な進路と高い就職実績
卒業生は、自動車メーカー、電機・精密機器メーカー、産業機械メーカー、医療・福祉機器メーカーなど、製造業を中心に多岐にわたる分野で活躍しており、高い就職率を実現している。
■電気電子通信工学科 総合エレクトロニクスコース/電子情報通信コース
◇エレクトロニクス技術の基盤を学ぶ
電気回路、電子回路、電磁気学などの基礎科目を通じて、エレクトロニクスの基本原理を体系的に学ぶ。これにより、電気・電子機器の設計や制御に必要な知識と技術を習得する。
◇実践的な実験・実習を重視
講義と連動した実験・実習を通じて、理論と実践の両面から理解を深める。これにより、実際の現場で求められる応用力と問題解決能力を養成する。
◇多様な専門分野への対応
電力工学、パワーエレクトロニクス、オプトエレクトロニクス、メカトロニクス、情報・通信工学など、多彩な研究フィールドを提供し、社会のニーズに対応した教育を行う。
◇産業界からの高い評価と就職実績
電機メーカーをはじめとする多くの企業からの求人があり、卒業生は幅広い分野で活躍している。これにより、実践的な教育が産業界から高く評価されている。
■社会環境工学科
◇安全・安心な社会基盤を支える建設技術者の育成
社会基盤の整備や維持管理を通じて社会貢献できる建設技術者を育成する。自然災害への対応や防災意識の高まりに応える教育を行い、卒業生は公務員や総合建設業、設計会社、鉄道・道路関連企業などで活躍している。
◇基礎から応用までの体系的なカリキュラム
1・2年次で構造力学、水理学、土質力学などの基礎科目を学び、2・3年次で専門科目を履修する。防災工学、メインテナンス工学、ユニバーサルデザイン、景観工学など、時代のニーズに応じた選択科目も充実している。
◇実践的な演習・実習によるスキルの習得
測量学実習、建設工学実験、総合演習などを通じて、現場で求められる実践的な技術や問題解決能力を養成する。また、他学部との連携による文理融合型のアクティブラーニングも実施している。
◇JABEE認定による国際的な技術者資格の取得
JABEE認定プログラムを修了すると、修習技術者の資格が与えられ、技術士の試験を受験することができる。これにより、国際的に通用する技術者としての基盤を築くことができる。
◇多様な進路と高い就職実績
卒業生は、公務員、建設業、建設コンサルタント、鉄道・道路関連企業など、幅広い分野で活躍している。また、大学院への進学者も多く、専門性をさらに高めることができる。
◇取得可能な資格
所定の単位を修得することで、技術士補、高等学校教諭一種免許状(工業)、中学校教諭一種免許状(技術)、図書館司書などの資格を取得することができる。
■エネルギー物質学科
◇学際的なカリキュラム構成
化学、電気電子工学、機械工学、生命科学の4分野を融合し、エネルギーに関する広範な視野と高い専門性を養成する。
◇3つの専門領域
①次世代インフラエネルギー領域:太陽光、風力、地熱、核融合・核分裂などの持続可能エネルギーとその変換・貯蔵技術を学ぶ。
②ライフデバイスエネルギー領域:生体内エネルギー変換や医療センサ・デバイスへの微小エネルギー供給技術を探求する。
③マテリアル創製領域:高機能材料の設計・開発を通じて、上記2領域を支える技術を習得する。
◇実践的な教育・研究体制
多分野の教員が連携し、コンピュータシミュレーション、AIを活用した材料設計、精密合成技術など、次世代のものづくりに不可欠な技術を指導する。
◇段階的な学修ステップ
1年次から基礎科目(物理学、化学、数学、情報処理)を学び、2年次以降は各専門領域の科目や実験・演習を通じて専門性を深める。
◇卒業研究とキャリア支援
4年次には卒業研究を通じて実践的な課題解決能力を養成し、エネルギー関連企業や研究機関への就職・進学を支援する。
アドミッション・ポリシー
①理工学部での履修に必要な基礎学力、思考力および表現力を有し、学修の遂行に意欲を持つ人。
②社会への貢献、公共の福祉を理解し、これらを尊重することのできる倫理観を持つ人。
③知的好奇心があり、自然科学及び科学技術に対して強い関心を有する人。
④将来の目標を定め、目的意識と主体性を持ち、多様な人々と協働して学修に取り組むことができる人。
キャンパス
東大阪キャンパス(理工学部)
〒577-0818大阪府東大阪市小若江3丁目4-1
教育研究上の目的・ポリシー
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学生数
4,584人(2024年現在)
特色
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