教えて!総合型選抜とは?入試方法・試験内容・対策方法を徹底解説

「総合型選抜受験を考えているけど、いまいちどんな受験なのかわかっていない…」
「総合型選抜にどんな選考方法があるのか知りたい…」

総合型選抜受験をお考えの皆さん!このようなお悩みを抱えていませんか?
本記事では、皆さんが抱えるお悩みを解決します!

総合型選抜に関する基本の知識だけでなく、他の入試方法との違いや総合型選抜における選考方法について、詳しくご解説します。

この記事を読んで、総合型選抜マスターになりましょう!

目次

1.今さら聞けない!総合型選抜とは?

「今さらだけど、総合型選抜って何?AO入試じゃないの?」

こんな疑問にお答えします!

(1)総合型選抜とは

総合型選抜とは、「書類審査や面接等を組み合わせることで志願者の能力・適性、学修に対する意欲・目的意識等を総合的に評価する入試方法」を指します。
つまり総合型選抜は、大学側が求める学生像に合う人物を、さまざまな選考方法を用いて総合的に選抜する入試なのです。

大学側が求める学生像は、各大学や学部・学科ごとに定められているアドミッション・ポリシーに記載されています。
総合型選抜で受験する際は、このアドミッション・ポリシーをよく理解した上で、自分自身を大学にアピールすることが重要です。

ですので、まずはご自身の志望大学のホームページやパンフレットなどでアドミッション・ポリシーを確認し、志望大学が求める人物像をよく理解しましょう。

(2)総合型選抜とその他入試方式の違い

総合型選抜以外の入試方法として、一般選抜や学校推薦型選抜があります。それぞれの受験方式の違いについて、詳しくご説明します。

一般選抜とは、主に科目試験の得点によって合否が決まる、現在最も募集人数枠の多いスタンダードな入試です。一般選抜では、原則学力試験の結果が合否を決めるため、一定以上の点数を取らなければなりません。
また、一般選抜では、1月の共通テストの他に2、3月の入試が主なスケジュールとなるため、年明けまで受験が続くという特徴があります。

次に学校推薦型選抜とは、出身高校の校長の推薦に基づいて、調査書を主な資料としつつ、学力の3要素を鑑みて総合的に評価する入試方法を指します。
学校推薦型選抜には、指定校制のものと公募制のものとに分かれています。

指定校制は、大学が指定した高校からのみ出願できる方法です。高校ごとに出願可能人数が決まっており、学内の成績優秀者から順に割り当てられるケースが多いです。
公募制は、大学における出願条件を満たし、出身高校の校長の推薦があれば誰でも受験することができます。

総合型選抜は、出願が大体9月から始まり入試が9月〜11月に行われる場合が多く、学校推薦型選抜は、おおむね11月ごろから出願が始まり、11月〜12月中に入試が行われます。
ですので、一般選抜とは異なって年内に入試が終わるという点が特徴と言えます。

従来、学校推薦型選抜における合格率は高い傾向にありましたが、近年では不合格となる例も出ており、十分な対策が必須です。

(3)総合型選抜と旧AO入試の違い

AO入試のAOとは、Admissions Office(アドミッションズ・オフィス=入学事務局)の略で、大学が求める学生像と受験生の人物像がどれだけマッチしているのかで合否が決まる入試です。

ですので、「大学が求める学生像と受験生の人物像がどれだけマッチしているかで合否が決まる」という点では、総合型選抜とAO入試に相違はありません。

総合型選抜では、この点にプラスアルファで「基礎学力」が求められるようになりました。
つまり、総合型選抜とは、学力も含めて受験生を総合的に評価しようと再定義された入試方式なのです。

2.総合型選抜の選考方法とは?

「総合型選抜についてはなんとなくわかったけれど、具体的な選考方法はどんなものがあるの?」

総合型選抜では、志望理由書や調査書などの書類審査、小論文や課題論文などの学力を問う審査、面接など実際面接官とコミュニケーションを取る審査があります。

それぞれの選考方法について、詳しくご解説します。

総合型選抜における基本的な選考方法として、以下が挙げられます。

● 志望理由書(自己推薦書・エントリーシート)
● 小論文/課題論文
● 面接
●プレゼンテーション
●グループディスカッション

それぞれの選考方法の概要について、詳しく確認していきましょう。

【志望理由書(自己推薦書・エントリーシート)】

志望理由書及び自己推薦書・エントリーシートとは、受験生が大学入学を志望する理由や受験生自身の強み・弱み、アピールできるポイントなどを問う選考内容です。
名称が異なるものの、ほとんどの大学が志望理由を選考内容として設けています。

【小論文/課題論文】

小論文とは、論文を短くした文章で、「問い」とそれに対する自身の「主張」を筋道立てて、「根拠」をもとに述べたものです。

小論文は、受験生が実際大学に行き、筆記試験として課されることがほとんどです。
一方課題論文とは、与えられた設問を読み、それに合わせて自身の主張やリサーチした結果などをまとめるものです。
課題論文は、大学へ出願する段階で提出を求められるケースが多く、準備に時間がかかる選考内容とも言えます。

【面接】

面接は、口頭試問とも呼ばれ、受験生が実際大学に行き、面接官(ほとんどの場合教授)に聞かれた質問に対して応答する選考です。
面接試験の目的はさまざまですが、主に受験生の人間性や志望動機などを評価し、「この受験生は本気でこの大学で学びたいのか」ということを実際の質疑応答から判断していきます。

【プレゼンテーション】

プレゼンテーションとは、自身が持っている情報を相手へわかりやすく伝えるもので、主にパワーポイントなどの視覚的資料を用いて行われます。

総合型選抜におけるプレゼンテーションでは、大学側が出題した設問に対する自身の答えやリサーチの結果を、わかりやすく伝えるために資料にまとめます。
そして、試験日に出来上がった資料をもとに、試験官の前で発表するのです。

ここでは、設問に対する読解力と思考力の他に、プレゼンテーション作成に重要となる表現力などが見られています。

【グループディスカッション】

総合型選抜におけるグループディスカッションとは、受験生を数人のグループに分け、テーマを与えて議論させ、グループとしての結論を導く選考方法です。

試験官と直接やりとりをするというよりかは、分けられたグループ内で議論を行い協力して結論を導くため、色々な能力が見られています。

例えば、論理的に意見を伝える論理性、積極的に意見を伝える積極性、周りと協働して結論を出す協調性などです。

3.総合型選抜における受験スケジュール

総合型選抜における具体的な受験スケジュールについても確認していきましょう。
まずは、以下のスケジュール表をご覧ください。

(1)高校1年生・2年生

まず、高校1年生・2年生という受験では早いタイミングから、沢山アクションを起こし、対策準備を行うことが大切です。

具体的にはまず、色々な大学のオープンキャンパスへ行き、大学の情報を収集することです。高校3年生でもオープンキャンパスには行けますが、早いうちから情報収集をしておくことで、受験直前は出願資料の作成や試験準備に集中することができます。

また、学校の勉強も怠らず、成績を維持することを心がけましょう。最初の方にお伝えしたように、総合型選抜では「基礎学力」が合否の判断材料となります。
ですので、日頃から勉強をしっかり行い、学校の成績維持や資格取得など学力をつけることに注力しましょう。

さらに、書籍・新聞・ニュースをチェックし幅広い分野に関心を向けることも重要です。
例えば総合型選抜の小論文試験や面接では、最近の時事問題について聞かれることが多々あります。
早くからこのような知識をつけておくことで、知見が広がるだけでなく、入試に有利に働くのです。

(2)高校3年生春〜6月まで

高校3年生の春から6月までの間にしておくべきこととして、以下の4点が挙げられます。

 

● 志望校を決定し、昨年度の入試情報をチェックする
● 体験授業やオープンキャンパスに参加する
● 志望する学部に関連する知識や情報を収集する
●「志望理由」の作成を始める

 

まずは、志望大学を決定し、昨年度の入試情報を大学ホームページなどから確認しましょう。ほとんどの場合、昨年度の入試情報が公開されており、例年類似した内容で入試が行われます。

また、実際志望校の体験授業やオープンキャンパスに参加し、大学の雰囲気を感じたり気になる教授を探したり、身をもって情報を集めましょう。
それだけでなく、ネットや大学のパンフレットなどを用いて、自身が志望する学部に関する知識を習得しましょう。
例えば、大学のシラバスや学部の教授などを調べてみるといいでしょう。

そして実際に、志望大学への志望理由を作成し始めましょう。
ご自身だけで志望理由を作成することが困難な場合は、専門的な助けを借りることも一つの手段です。

(3)募集要項発表〜入試まで

早くて4、5月から、大体6月ごろから大学の募集要項が発表されます。まずはご自身の志望大学の募集要項を確認し、出願資格を満たしているかや試験内容などをしっかり確認しましょう。

次に、出願期間から逆算して志望理由などの出願書類を完成させましょう。できるだけ早く出願書類を完成させることで、二次試験の面接や小論文試験の対策準備を行うことができます。

出願書類の作成・二次試験の対策準備と並行して、引き続き志望大学の情報収集を行うことをおすすめします。
例えば面接などで志望大学について問われた際、沢山情報を収集していた方が、スムーズに応答することができます。

4.こんな人は総合型選抜を受けるべき!

● 高校の成績に自身がない人
● 将来の夢が決まっている人
● 思考することが好きな人
●好奇心が強い人

このような人は、総合型選抜受験に向いていると言えます。

総合型選抜では、学校成績、いわゆる評定を重視しない大学も多いため、志願者は誰でも自らの意思で出願することができます。
学校の成績よりも、大学や学部が定めるアドミッションポリシーを満たしているかや志願者の学習意欲などが重視されるのです。

ですので、将来の夢・ビジョンが決まっていて、目標達成のために大学で学びたい人、物事を考えるのが好きな人、様々な分野に関心が強い人は、総合型選抜に向いているのです。

高等学校での勉強が苦手だと感じている人も、自分の興味あることであれば学びたいと思う人も多いはずです。
以上のような人は、一度総合型選抜の受験を考えてみることを推奨します。

まとめ

本記事では、総合型選抜について、その他の入試方法や総合型選抜における選考内容などと合わせてご説明しました。

総合型選抜は、一般選抜と比較して出願や試験が夏頃から始まるため、早期対策が合格の鍵を握ります。

全国オンライン総合型選抜専門塾yours(ユアーズ)では、全国どこからでも質の高い指導を受けることができます。
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近年では、総合型選抜や学校推薦型選抜の難易度が高くなっている傾向があります。
ですので、早い時期から対策を行い、時には専門的な指導を受けることも合格する上で重要となるのです。

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